少額から始められるため、投資初心者でもチャレンジしやすい不動産クラウドファンディングですが、年々事業者も増えており、どのサイトで始めればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は「利回り不動産」について、強みや注意点、実際に使用している人のレビューなどをご紹介します。
複数のサイトと比較して、特徴やリスクを理解した上で自分に合ったサービスを選んでいきましょう。
「利回り不動産」の基本情報
★第一号ファンド募集日:2021年4月20日
★累計募集ファンド件数:64件
★平均想定利回り:6.88%
★平均運用期間:10.1カ月
★最低投資額:1万円
★募集方式:抽選/先着
★平均優先劣後比率:10.0%
「利回り不動産」の特徴
「利回り不動産」は、藤本美貴さんがブランドプロモーションを務められていることでも知られる株式会社ワイズホールディングスが提供する不動産クラウドファンディングサービスです。
「利回り不動産」は、1万円から参加できる少額投資が特徴です。主にマンションや商業施設に投資し、運用期間は6〜12か月と短期の案件が多く、比較的高めのリターン(年利5〜10%程度)を見込めます。
「利回り不動産」のより詳しい特徴(メリット・デメリット)を以下にてご紹介します。
「利回り不動産」のメリット
- 利回りの高さ
- ファンドの種類が豊富で選択肢が広い
- 独自のポイント制度の他、特典が多い
- マスターリース契約によって賃料収入が安定
- 機能の充実性
メリット①利回りの高さ
利回り不動産が提供するファンドの利回りは、一般的な不動産クラウドファンディングの平均利回り(4~5%)に比べて高く、5~10%がボリュームゾーンとなっています。過去には12%の高利回りファンドの提供実績もあり、収益性を重視する投資家には魅力的な不動産クラウドファンディングサービスとなっています。
メリット②ファンドの種類が豊富で選択肢が広い
「利回り不動産」では高い利回りだけでなく、案件の形式も様々なものを提供しています。
例えば複数の不動産を対象としたバルク型ファンドの他、沖縄のリゾート開発、地方のヴィラ開発などの地域活性化・地域再生に貢献するファンドもあります。
投資家にとって利益追求だけでなく、社会貢献にもつながるような案件があることも魅力のひとつとなっています。
メリット③独自のポイント制度の他、特典が多い
「利回り不動産」では『ワイズコイン』というサイト内にて投資で使えるポイント制度を採用しています。ワイズコインは案件ごとの出資額に応じて、0.5%~2%と付与される仕組みとなっており、次回の投資における出資金の一部として利用するほか、Amazonギフト券への交換も可能です。
実質的に、還元される利回りに+数%の上乗せが期待されるで、非常にお得な制度となっています。
また案件によっては、オリジナルグッズや対象不動産への宿泊券など、金銭的なリターン以外のちょっとした嬉しい特典もあります。
メリット④マスターリース契約によって賃料収入が安定
利回り不動産では、空室リスクを抑えるため、対象不動産に対して「マスターリース契約」(満室保証)を導入しています。
これは、グループ会社のスリーワイズエステートが物件を一括借上げし、たとえ空室が生じた場合でも一定の賃料収入を確保できる仕組みです。この契約により、賃貸収入が安定し、投資家は空室リスクを心配することなく安定したインカムゲイン(賃料収入)を得ることが可能になります。
メリット⑤機能の充実性
「利回り不動産」では、2024年3月にリリースした「スイッチング機能」と、最近追加された「キャンセル待ち機能」が注目されています。これらの新機能は、投資家がより効率的で安定した資金運用を行えるよう設計されています。
■スイッチング機能
スイッチング機能は、特定ファンドが「シリーズ」として再募集される際に投資家が再度資金を入金せずに投資を続けられる機能です。マイページから簡単に申し込めるうえ、一般募集の前に優先的に手続きを行えるため、煩雑な先着や抽選手続きを経ずにスムーズに次ファンドへ移行できるメリットがあります。また、追加の「枠」が不要なため、申し込めば確実に次のファンドに移行でき、資金効率の向上が見込まれます。
■キャンセル待ち機能
キャンセル待ち機能は、先着募集時に予定満額に達した場合でも投資機会を維持する仕組みです。満額到達後もキャンセル待ちとして申し込め、申込期間の終了後に発生するクーリングオフによるキャンセル分を対象に抽選が行われます。これにより、募集開始時の手続きに漏れた投資家も、追加の投資チャンスを得ることが可能になります。
これらの新機能は、投資家の利便性と安定的な収益機会をサポートするために開発されており、投資家にとって柔軟性と安心感を提供する仕組みです。
「利回り不動産」のデメリット
- 途中解約ができない
- 人気すぎて投資が難しい
デメリット①途中解約ができない
「利回り不動産」では、原則として途中解約は認められていません。投資を行う際には、余裕のある資金で行うことが推奨されます。ただし、やむを得ない理由がある場合に限り、解約が認められることがあります。
また、クーリングオフの制度も適用され、契約成立時に書面が送付された日を1日目とし、8日間以内に書面で通知することで契約の解除が可能です。この期間内であれば、投資家は契約を取り消すことができるため、一定の保護が提供されています。
このようなルールを理解し、十分な資金計画を立てた上で投資を行うことが重要です。
デメリット②人気すぎて投資が難しい
案件は1件/月以上のペースで、数億円ベースの募集金額であるため、投資機会には恵まれているはずですが、サービス自体が人気のため、先着募集の場合は数分で募集枠が埋まってしまい、抽選の場合は数倍もの倍率になることが多いです。
「利回り不動産」での投資をお考えの場合は、募集開始時間ぴったりに申込できるよう待機することをオススメします。
「利回り不動産」の運営元は?
株式会社ワイズホールディングスは、ホテルや商業施設を中心に、比較的大規模な不動産開発・投資・管理業務を展開しています。実績として、以下のようなプロジェクトが挙げられます。
⚫︎ホテル開発:大阪で約1,000坪の土地を利用したホテル開発や、沖縄の石垣島での大手企業とのジョイントベンチャーによるリゾートホテルの開発を手掛けています。
⚫︎商業施設開発::東京の銀座での商業ビル開発など、多様なプロジェクトを成功させてきました。
同社は、創業から10年ほどではありますが、売上や資産は順調に伸ばしているようで、役員も不動産・金融業界の出身で人脈やノウハウにも強みがありそうな様子がうかがえます。
また沖縄支店も数年前から出店し、リゾート開発にも力を入れており、投資対象ファンドとしても一部反映されています。
運営元情報 | |
---|---|
運営企業 | 株式会社ワイズホールディングス |
資本金 | 100,000,000円 |
会社設立 | 2014年8月 |
本社 | 東京都港区虎ノ門4丁目3番1号城山トラストタワー33階 |
上場 | 未上場 |
事業内容 | 不動産開発事業、不動産特定共同事業、不動産仲介事業、不動産賃貸事業 |
編集部評価
編集部の独断と偏見で「利回り不動産」を5段階評価&チャートにしてみました。
利回りが高めだが、リスクも低めのファンドが魅力
利回りが高いファンドは開発型やキャピタルゲインを原資としたもの等、リスクも高めのことが多いですが、利回り不動産の場合、過去にはインカムゲインが主な原資にも関わらず高い想定利回りが設定されているファンドもありました。
また過去すべてのファンドに優先劣後システムが採用され、劣後出資比率も10%にて設定されています。不動産価値が10%下落することや売却損がそこまで大幅に出ることは、昨今の市況を見る限りはなさそうなので、充分な設定基準といえるでしょう。
企業の信頼性や透明性がどうか
運営元の株式会社ワイズホールディングスは創業から10年ほど経過しており、国土交通省から不動産特定共同事業法への認可も受けているため、一定の信頼性がある企業と考えられます。
ただ、未上場の企業ということもあり、公式ホームページにはあまり企業規模(売上や従業員数など)は明らかになっていないため、サービス利用前に企業の数値的根拠などで信頼性を見極めるのは困難かもしれません。
無料の会員登録後は企業の決算情報などから売上や営業利益の推移、資産・負債の保有状況なども明示されているので、詳しい情報を見たい方は登録をオススメします。
なお、サービス内の案件説明やお知らせなどは明瞭かつ丁寧な様子が見られ、口コミでもそのような評価を受けています。
サービスも3年前から運営し、償還実績も多数(元本毀損もなし)のため、信頼性は高まっているといえるでしょう。
こんな人におすすめ
「利回り不動産」は様々な特性をもったファンドを提供しているため、多くの選択肢から自分に適した商品を選びたい方に向いていると思われます。
・はじめて不動産クラウドファンディングに取り組むけど不安が残る方
・ミドルリターン/ローリスクの投資をしたい方
・投資に金銭的リターンだけでなく、社会的貢献も見出したい方
なお、会員限定でより詳細なファンド情報や運営元企業の情報を公開している場合もあります。
会員登録は無料ですので、より詳しい情報を取得するために会員登録してみるのもよいでしょう。
「利回り不動産」の口コミ
実際に使用しているユーザーの声をまとめてみました。
口コミ①インカムが好評
利回り不動産賢いよね
インカムの高利回り案件で新規会員を集めるのは良いと思う変に広告回すより費用対効果良いでしょ
— 平凡リーマンhamu (@stock_of_2024) October 7, 2024
口コミ②対応・説明が丁寧
利回り不動産から某案件の運用状況に関する報告
こういう丁寧な対応は地味に投資家に響きます😌— Yusuke (@yus_life) May 31, 2024
#利回り不動産 41/44号1年延長
・築古M全戸買取→更地化後売却の計画
・1戸交渉長引き今月末買取
・5末運用終了までの確実売却困難→延長
・延長分の利払い有非会員も閲覧可能状態でサイトで公表
理由に合理性有
説明も丁寧
信頼感アップ👍https://t.co/XuVCK3KqQw#不動産クラウドファンディング— タロウ@ソシャレン・クラファン投資家 (@viviri_man) April 23, 2024
口コミ③無事償還
利回り不動産48号、予定より約半年早く10月末で早期償還!#利回り不動産 pic.twitter.com/zuaVyb7FzT
— くらふぁん (@cloufun) November 3, 2024
償還金、分配金受け取りました #利回り不動産 pic.twitter.com/XJoST1moGL
— Chan Cami (@ChanCami1) September 7, 2024
「利回り不動産」の実施中キャンペーン
「利回り不動産」では新規会員登録で独自コイン「ワイズコイン」がもらえ、さらにキャンペーン期間中の累計投資額に応じてさらに「ワイズコイン」が加算されるキャンペーンを実施しています。
キャンペーン①無料登録
対象期間2024/11/1~2025/2/28
条件・内容新規投資家登録完了で独自コイン「ワイズコイン」を1,000円分プレゼント
ワイズコインは、「利回り不動産」での出資時に1ポイント=1円として利用可能
※ワイズコインは「利回り不動産」内でのみ使用可能
キャンペーン②投資金額に応じたコインバック
対象期間2024/11/1~2025/2/28
条件・内容投資金額に応じて最大30万円以上のワイズコインを還元本会員登録完了月を含む、3か月間の累計投資金額に応じて最大300,000ワイズコインプレゼント
投資額:100,000円以上~1,000,000円未満→累計投資金額×3%分ワイズコイン
投資額:1,000,000円以上~5,000,000円未満→累計投資金額×4%分ワイズコイン
投資額:5,000,000円以上→累計投資金額×5%分WC(上限300,000ワイズコイン)
備考①期間内の累計投資金額に応じてワイズコインプレゼント金額を判定
例:累計投資金額90万円→27,000ワイズコインプレゼント、累計投資金額1,000万円→300,000ワイズコインプレゼント
②投資申込にワイズコインを利用した場合、当該ワイズコイン利用金額は累計投資金額に含める
例:100万円の投資申込(入金額999,000円+1,000ワイズコイン投資利用)→ 40,000ワイズコインプレゼント対象
③付与日はお客様ごとのキャンペーン対象期間終了後に集計し、翌月末までにプレゼント
不動産クラウドファンディングの注意点
ここまでサービスの特徴や利点などを中心にお伝えしてきましたが、不動産クラウドファンディングは投資商品となりますので、リスクについてもきちんと理解しておきましょう。
不動産クラウドファンディングのリスク
不動産クラウドファンディングにはいくつかリスクがあります。
・元本毀損リスク
・運営事業者の倒産リスク
特に不動産クラウドファンディングにおける代表的なリスクは「元本毀損リスク」です。
事業者が販売する不動産クラウドファンディングの不動産小口化商品は、不動産のプロが目利きした物件であり、一定以上の勝算があって商品化しているはずです。
しかし、不動産市場の大幅な変動や天災による被害、金融危機など突発的な外的要因により、不動産価値や金利が大きく下落することもあります。
その結果、空室が発生し、想定通りの賃料収入が得られなかったり、仕入価格より低い価格で売却することで「売却損」が発生することが考えられます。
このように運用で想定通りの利益が上がらなかったり、売却損が発生した場合、投資家への分配金が0円になるだけでなく、預けた資金も減額して返還(元本割れ)となり、投資結果がマイナスで終わる可能性があります。
不動産クラウドファンディングは少額で投資できるとはいえ、一定のリスクは理解した上で投資を行う必要があります。
元本毀損リスクを軽減する「優先劣後システム」とは
元本毀損リスクに関しては、多くの不動産ファンドにて「優先劣後システム」が採用され、一定の損失までは事業者側にてカバーしてくれる仕組みが設置されています。
「優先劣後システム」では、投資家たちから出資(優先出資)だけでなく、サービス運営元自らも出資(劣後出資)を行い、不動産を購入・所有・運用していきます。そして万が一、対象不動産の売却損などが発生した際には事業者による劣後出資分から損失分をカバーし、投資家たちの優先出資分は守られる仕組みとなっています。(この制度は元本を保証するものではなく、劣後出資金額分まで損失をカバーするものとなっているため、万が一、それ以上の損失が発生した場合には優先出資である投資家の元本が毀損します。)
例えば、1,000万円の不動産のうち、800万円分は投資家たちから資金(優先出資)を集め、200万円分を事業者が資金を出資(劣後出資)した際、仮に不動産の売却によって100万円の損失が発生したとしても、その損失は事業者の劣後出資200万円から被るため、投資家たちからの出資金は出資時と同じ金額が返還されます。
なお、優先劣後システムは元本保証ではないので、上記の例にて損失額が200万円を超えて発生した場合は、損失額の一部が投資家たちの優先出資から差し引かれ、元本毀損に至ることもあります。
※優先劣後システムはファンドごとに劣後出資比率が変わります。投資前にご自身にてご確認ください。
まとめ
当記事では多様なファンドを提供する不動産クラウドファンディングサービス「利回り不動産」についてご紹介させていただきました。
当サイトでは投資家の方たちがより自分に合ったサービスに挑戦できるよう、これからも各社の分析を行い、様々なコンテンツとして発信していきます。
ぜひとも他の記事やコンテンツもお楽しみください!
※本コンテンツは事業者の公式サイト情報をもとに当社見解などを加えた内容となっております。正確な商品・サービスの情報は公式サイトをご確認ください。なお、本記事は情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関するご判断は、公式サイトにて個別商品・リスク等の内容をご確認いただき、ご自身にてお願いいたします。
※本ページはプロモーションが含まれています。