少額から始められるため、投資初心者でもチャレンジしやすい不動産クラウドファンディングですが、年々事業者も増えており、どのサイトで始めればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は「Jointo α(ジョイントアルファ)」について、強みや注意点、実際に使用している人のレビューなどをご紹介します。
複数のサイトと比較して、特徴やリスクを理解した上で自分に合ったサービスを選んでいきましょう。
「Jointo α(ジョイントアルファ)」の基本情報
第一号ファンド募集日:2019/5/8
累計募集ファンド件数:36件
平均想定利回り:3.46%
平均運用期間:10か月
最低投資額:100,000円
募集方式:先着順
平均優先劣後比率:11.7%
「Jointo α」の特徴
「Jointo α」は、創業60年以上の歴史を持つことでも知られる穴吹興産株式会社が提供する不動産クラウドファンディングサービスです。西日本最大級のマンション開発戸数を誇る「あなぶき興産」による投資プロジェクトで、豊富な開発実績と安心感があります。
「Jointo α」のより詳しい特徴(メリット・デメリット)を以下にてご紹介します。
「Jointo α」のメリット
- 運営会社が東証スタンダード市場に上場
- 短期運用に最適なファンド
- 分散型ファンドでリスクをコントロール
メリット① 運営会社が東証スタンダード市場に上場
Jointo αは、東証スタンダード市場に上場している穴吹興産株式会社が運営しています。同社は2013年7月に東証一部(現在の東証プライム市場)へ上場し、10年以上にわたり上場企業としての信頼性を築いています。この長年の実績は、投資家にとって大きな安心材料となるでしょう。
上場企業は、経営、財務、コンプライアンスといった多方面にわたる厳しい審査を通過しており、その後も投資家への定期的な情報開示が求められるなど、高い透明性が保たれます。こうした経営基盤の堅実さから、運営元の財務的なリスクやサービス停止のリスクは低く、安心して利用できる投資サービスといえます。
メリット② 短期運用に最適なファンド
Jointo αが提供するファンドの運用期間は、6か月と12か月の2種類に設定されています。この短期運用型のファンドは、投資資金の回収が早いため、資金拘束を短期間に抑えたい投資家に適しています。短期での資金循環を重視する方には特におすすめです。
メリット③ 分散型ファンドでリスクをコントロール
Jointo αのファンドは、複数の不動産に分散投資が可能な設計になっています。1ファンドあたり10以上の物件が含まれており、エリアも首都圏、関西、九州など全国的に分散されています。これにより、1本の投資で地域を超えた分散投資を実現。市場の価格変動リスクがあるREITとは異なり、安定的に投資を続けられる点が特徴です。
また、穴吹興産株式会社は「地域創生」をミッションに掲げており、地域の優良不動産を積極的に活用するファンドを提供しています。これにより、投資を通じて地域活性化にも貢献できる点が、社会的意義を重視する投資家にとって魅力的です。なお、利回りは2~3%と控えめですが、リスクを抑えたい人に適した商品と言えるでしょう。
「Jointo α」のデメリット
- 最低投資金額が高め
- 利回りは控えめな水準
- 人気が高く応募が殺到する
デメリット① 最低投資金額が高め
Jointo αでは、最低出資金額が1口10万円に設定されています。近年では、1万円から始められる不動産クラウドファンディングサービスも増えているため、少額投資を希望する方や初めて投資を試してみたい方にとっては、やや高めのハードルとなる可能性があります。
デメリット② 利回りは控えめな水準
Jointo αのファンドは、年換算の想定利回りが3%台のものが主流です。他社サービスでは平均利回りが5~6%やそれ以上となる場合もあり、相対的に見ると低めの水準と言えます。
ただし、利回りが高いファンドはリスクも高まる傾向があります。一方、Jointo αのファンドは堅実な利回り設定であるため、「安定性」を重視する投資家に向いていると言えるでしょう。そのため、リスクを抑えたい方にとっては、この点が必ずしもデメリットとはなりません。
デメリット③ 人気が高く応募が殺到する
Jointo αはその信頼性と堅実な運用実績から、多くの投資家に支持されています。新規ファンドが募集されると、募集金額に対して数倍もの申込が殺到する状況が続いています。例えば、過去には21倍もの倍率が記録されたファンドもあり、必ずしも希望のファンドに投資できるとは限りません。
一方で、2024年11月時点では、直近のファンド募集額が3億円~6億円超と、以前より規模が拡大しています。これにより、投資枠の確保が以前よりも比較的容易になりつつあるため、人気の高さによる競争率の改善も期待されています。
「Jointo α」の運営元は?
運営元情報 | |
---|---|
運営企業 | 穴吹興産株式会社 |
資本金 | 755,000,000円 |
会社設立 | 1964年5月25日 |
本社 | 香川県高松市鍛冶屋町7-12 |
上場 | 東証スタンダード |
事業内容 | 不動産開発、不動産管理、高齢者向けサービス・健康関連事業、リフォーム・建設事業、ホテル・観光事業、地域密着型サービス |
編集部評価
編集部の独断と偏見で「Jointoα」を5段階評価&チャートにしてみました
安全性に特化した運用方針が特徴的
①信頼性の高い運営基盤
Jointo αの運営母体である穴吹興産株式会社は、東証スタンダード市場に上場しており、社会的な信用度が非常に高い企業です。このため、投資家にとっても安心感があります。
②「優先劣後システム」でリスクを軽減
Jointo αでは、投資家(優先出資者)と穴吹興産株式会社(劣後出資者)が共同で出資する「優先劣後システム」を採用しています。この仕組みにより、万が一収益物件の賃料収入が減少した場合でも、まず劣後出資分から損失が補填されます。
劣後出資割合はファンドごとに10%~30%と設定されており、同種のサービスと比較して高水準です。このため、賃料収入が30%未満の減少であれば投資家の元本は保護されます。
③安定したインカムゲイン型ファンド
Jointo αで提供されるファンドは、全て不動産賃料収入を配当原資とするインカムゲイン型です。
キャピタル型(売却益を主とする型)に比べると収益性は控えめですが、安定性に優れており、リスクを抑えた運用を求める投資家に向いています。
こんな人におすすめ
Jointo αは、短期で効率的な資金運用を目指す方や、安定した分散投資を希望する方に特に向いているサービスです。また、運営母体である穴吹興産の安定性と地域社会への貢献意識も、他社にはない強みとなっています。
「Jointo α」の口コミ
実際に使用しているユーザーの声をまとめてみました。
口コミ①安全性が高い
cozuchiが人気になるのはわかるしジョイントアルファが人気なのもわかる。
前者は高利回り、後者は事業者の安定性。
投資家として冷静な判断をしていきたい。
— 3億稼いだブロガーエニート。不動産クラウドファンディングお得情報 (@1okusemifire) December 15, 2022
口コミ②無事償還
#ジョイントアルファ エリア分散型1号、無事償還
最後の出口がこうなると分かっているから、穴吹は安心して投資できるんだよね
次回の静岡ももちろん投資します!😊#ソシャレン#ソーシャルレンディング#不動産クラファン#不動産クラウドファンディング pic.twitter.com/371FzulbNT— タロウ@ソシャレン・クラファン投資家 (@viviri_man) May 16, 2024
ジョイントα エリア分散型アルファアセットファンド 第六弾、無事償還されました😁#不動産クラウドファンディング
— 非合法魔法中年T (@tad0907) September 5, 2024
口コミ①利回りが比較的低い
投資家のアンサーか。
もう3%じゃ駄目よと・・
これで次回から上がればありがたや。#jointα pic.twitter.com/KF03Uss5KU— 中山清 (@warranty12) August 19, 2024
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対象期間 | 定めなし |
条件・内容 | 新規会員登録でAmazonギフト券1000円分をプレゼント |
備考 | 仮会員登録では対象外 |
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不動産クラウドファンディングの注意点
ここまでサービスの特徴や利点などを中心にお伝えしてきましたが、不動産クラウドファンディングは投資商品となりますので、リスクについてもきちんと理解しておきましょう。
・元本毀損リスク
・運営事業者の倒産リスク
特に不動産クラウドファンディングにおける代表的なリスクは「元本毀損リスク」です。
事業者が販売する不動産クラウドファンディングの不動産小口化商品は、不動産のプロが目利きした物件であり、一定以上の勝算があって商品化しているはずです。
しかし、不動産市場の大幅な変動や天災による被害、金融危機など突発的な外的要因により、不動産価値や金利が大きく下落することもあります。
その結果、空室が発生し、想定通りの賃料収入が得られなかったり、仕入価格より低い価格で売却することで「売却損」が発生することが考えられます。
このように運用で想定通りの利益が上がらなかったり、売却損が発生した場合、投資家への分配金が0円になるだけでなく、預けた資金も減額して返還(元本割れ)となり、投資結果がマイナスで終わる可能性があります。
不動産クラウドファンディングは少額で投資できるとはいえ、一定のリスクは理解した上で投資を行う必要があります。
元本毀損リスクを軽減する「優先劣後システム」とは
元本毀損リスクに関しては、多くの不動産ファンドにて「優先劣後システム」が採用され、一定の損失までは事業者側にてカバーしてくれる仕組みが設置されています。
「優先劣後システム」では、投資家たちから出資(優先出資)だけでなく、サービス運営元自らも出資(劣後出資)を行い、不動産を購入・所有・運用していきます。そして万が一、対象不動産の売却損などが発生した際には事業者による劣後出資分から損失分をカバーし、投資家たちの優先出資分は守られる仕組みとなっています。(この制度は元本を保証するものではなく、劣後出資金額分まで損失をカバーするものとなっているため、万が一、それ以上の損失が発生した場合には優先出資である投資家の元本が毀損します。)
例えば、1,000万円の不動産のうち、800万円分は投資家たちから資金(優先出資)を集め、200万円分を事業者が資金を出資(劣後出資)した際、仮に不動産の売却によって100万円の損失が発生したとしても、その損失は事業者の劣後出資200万円から被るため、投資家たちからの出資金は出資時と同じ金額が返還されます。
なお、優先劣後システムは元本保証ではないので、上記の例にて損失額が200万円を超えて発生した場合は、損失額の一部が投資家たちの優先出資から差し引かれ、元本毀損に至ることもあります。
※優先劣後システムはファンドごとに劣後出資比率が変わります。投資前にご自身にてご確認ください。
まとめ
当記事では利回りよりも安定性を重視したい人におすすめ不動産クラウドファンディングサービス「Jointo α」についてご紹介させていただきました。
当サイトでは投資家の方たちがより自分に合ったサービスに挑戦できるよう、これからも各社の分析を行い、様々なコンテンツとして発信していきます。
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