少額から始められるため、投資初心者でもチャレンジしやすい不動産クラウドファンディングですが、年々事業者も増えており、どのサイトで始めればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は「ちょこっと不動産」について、強みや注意点、実際に使用している人のレビューなどをご紹介します。
複数のサイトと比較して、特徴やリスクを理解した上で自分に合ったサービスを選んでいきましょう。
「ちょこっと不動産」の基本情報
★第一号ファンド募集日:2021年5月
★累計募集ファンド件数:35件
★平均想定利回り:4.41%
★平均運用期間:6.8カ月
★最低投資額:10,000円
★募集方式:先着式
★平均優先劣後比率:39.7%
「ちょこっと不動産」の特徴
「ちょこっと不動産」をひとことで表すならば『投資家の保護が手厚い』特徴を持つ不動産クラウドファンディングサービスです。
運営元は株式会社良栄という1991年創業で30年以上の歴史を持つ企業となっており、公表されている財務状況も健全であることがうかがえます。
「ちょこっと不動産」のより詳しい特徴(メリット・デメリット)を以下にてご紹介します。
「ちょこっと不動産」のメリット
- 平均40%近くの高い劣後出資比率で安心感が強い
- マスターリース契約によって賃料収入が安定する
- 運用期間が短期で投資サイクルを回しやすい
メリット① 平均40%近くの高い劣後出資比率で安心感が強い
これまで全てのファンドにて投資家の出資金を守るための優先劣後システムが設置されており、さらに事業者の出資分である劣後出資比率が平均39.7%と非常に高い水準となっています。
この水準は投資家が出資する上で充分な安心感が得られますし、事業者側も大きなリスクを背負うため、対象不動産を販売額以上で売る自信が相当あることがうかがえます。
※優先劣後システムは元本保証を行うものではないため、劣後出資比率を上回る売却損が発生した場合には元本の一部も減額するリスクがあります。
メリット② マスターリース契約によって賃料収入が安定する
「ちょこっと不動産」では賃料収入を配当原資とするインカム型ファンドもいくつかあり、それらはマスターリース契約により安定した賃料収入を確保している場合が多いです。
仮に空室が発生したとしても、マスターリース契約の仲介会社より賃料の支払いが発生するため、いわゆる空室リスクが大幅に抑えられ、投資家への分配金への影響もかなり低くなるファンド設計になっています。
メリット③ 運用期間が短期で投資サイクルを回しやすい
平均的な運用期間が6.8ヶ月と短めに設定されており、他のファンドや投資案件などと分散投資もしやすく、投資資金も回しやすいといえるでしょう。
また投資初心者の方にとっても、はじめの投資はお金が返ってくるのか不安にもなる中、比較的短い期間で償還されるのであれば、投資ハードルは低くなるかもしれません。
「ちょこっと不動産」のデメリット
- 想定利回りがやや低い
- 投資機会が少ない
デメリット① 想定利回りがやや低い
昨今、不動産クラウドファンディング業界では一部のハイリスクハイリターンのサービスが台頭していることもあり、全体としても利回りが高い傾向にあります。
それらと比べると、「ちょこっと不動産」の平均想定利回り4.4%はやや物足りないと感じてしまうかもしれません。
デメリット② 投資機会が少ない
「ちょこっと不動産」のファンド提供は2カ月に1件ほどのペースで、積極的に投資を行いたい方にはやや少ないと感じさせてしまうかもしれません。
また安全性の高さから人気サービスであるため、募集が先着式のファンドでは募集開始からすぐに枠が埋まってしまい、投資できない方も出ているようです。
投資を考えている方は募集開始時間には待機し、すぐに応募することをオススメします。
「ちょこっと不動産」の運営元は?
「ちょこっと不動産」の運営元は、株式会社良栄という創業30年以上の歴史を持つ企業です。
株式会社良栄は不動産開発、不動産賃貸事業を主軸とし、他にも中古マンションのリノベーションなど再生事業も行っているようです。
開発事業では東京、神奈川、埼玉の関東地域にて戸建住宅、アパート/マンション、オフィスビル/テナントビルなど幅広く手がけており、多数の実績が公開されています。
特に戸建ブランド「Buena Town -ブエナタウン- 」はスタイリッシュな外観だけでなく、用地取得から企画、施工・管理、アフターサービスまで自社一貫体制で行うため高品質な住宅として、ファミリー層を中心に人気を集めています。
運営元情報 | |
---|---|
運営企業 | 株式会社良栄 |
資本金 | 3億8,982万円(資本準備金を含む) |
会社設立 | 1991年2月18日 |
本社 | 東京都新宿区西新宿6丁目14-1 新宿グリーンタワービル22F |
上場 | 未上場 |
事業内容 | 不動産開発事業、中古マンションリノベーション再販、不動産賃貸事業、不動産ファンド事業 |
編集部評価
編集部の独断と偏見で「ちょこっと不動産」を5段階評価&チャートにしてみました
投資家への安心感が最大の特徴
「ちょこっと不動産」はファンドに高い劣後出資を行うことやインカム型であればマスターリース契約を締結したり、対象不動産の売却契約がすでに完了しているEXITファンドなど投資家への安心感を高めてくれることが最大のポイントとなっています。
特に劣後出資は、事業者自身が自身の資金を投じることになるため、投資家と一緒にリスクを背負って、対象不動産の運用を行うことになります。
よほどの勝算がないと高い劣後出資比率(高いリスク)を背負えないため、案件数は少ないものの、自信があるものしか提供していないのだと推測しています。
またこれだけ多くの劣後出資を出せる=資金力に余力があるということも推察できます。
上場こそ果たしていないものの、歴史も長く、売上金額や支店数も伸ばしていることから、財政基盤の安定性も高いことがうかがえます。
想定利回りをどう捉えるか
「ちょこっと不動産」の平均想定利回りは約4.4%と、業界水準ではやや低いといえます。
(そもそも業界全体としてハイリスクハイリターンのプロジェクトが増え、水準が上がっているともいえますが)
なお、不動産クラウドファンディング以外ですと、当然ですが定期預金の金利に比べると圧倒的に高く、他の投資信託とは同じような水準といえます。
こんな人におすすめ
「ちょこっと不動産」はリターンよりも安全性を重視する方に向いていると思われます。
・はじめて不動産クラウドファンディングに取り組むけど不安が残る方
・ミドルリターン/ローリスクの投資をしたい方
・投資家保護の取り組みを重要視している方
なお、会員限定でより詳細なファンド情報や運営元企業の情報を公開している場合もあります。
会員登録は無料ですので、より詳しい情報を取得するために会員登録してみるのもよいでしょう。
「ちょこっと不動産」の口コミ
「ちょこっと不動産」の評判は実際のところ、どうなのでしょうか。X(旧Twitter)上に寄せられた、実際に使用しているユーザーの声を以下にてまとめてみました。
口コミ① 無事に償還の報告
ちょこっと不動産35号、無事に償還完了!
— imk (@imk107234811401) September 2, 2024
ちょこっと不動産の瑞穂、償還だ😊
— Eさん😺 (@kirafuwario3o) September 30, 2024
償還金、分配金受け取りました #ちょこっと不動産 pic.twitter.com/7FSj5CGKAp
— Chan Cami (@ChanCami1) June 9, 2024
口コミ② 入金が早いとの声も
ちょこっと不動産 : 償還されて、出金申請したけど、当日中(ほぼ小一時間位の感覚)に着金するとか。
5営業日かかる事業者もあるなか素晴らしい。— せな (@sena7) July 1, 2024
ちょこっと不動産の出金は申請が必要ですが、翌日には振込みされてました。このスピード気に入りました。次号の練馬投資します。(間に合えば)
— 高杢健 (@hSRMWcNzIvvzaJF) February 14, 2024
口コミ③ 案件を待つ声
ちょこっと不動産36号が無事償還
ここもそろそろ次の案件出るかな
しばらく出てないので— imk (@imk107234811401) October 7, 2024
「ちょこっと不動産」の実施中キャンペーン
残念ながら「ちょこっと不動産」では現在(※2024年10月時点)キャンペーンを実施していませんが、過去には、新規会員登録や初めての投資でAmazonギフト券がもらえるキャンペーンが実施されていました。
新たなキャンペーンが実施され次第、当サイトでも随時更新します。
不動産クラウドファンディングでは、各サービス事業者で様々なキャンペーンを実施しています。ギフト券や独自ポイントなどがもらえるため、新規登録するならキャンペーン期間中に行いたいという人も多いでしょう。そ[…]
不動産クラウドファンディングの注意点
ここまでサービスの特徴や利点などを中心にお伝えしてきましたが、不動産クラウドファンディングは投資商品となりますので、リスクについてもきちんと理解しておきましょう。
不動産クラウドファンディングのリスク
不動産クラウドファンディングにはいくつかリスクがあります。
・元本毀損リスク
・運営事業者の倒産リスク
特に不動産クラウドファンディングにおける代表的なリスクは「元本毀損リスク」です。
事業者が販売する不動産クラウドファンディングの不動産小口化商品は、不動産のプロが目利きした物件であり、一定以上の勝算があって商品化しているはずです。
しかし、不動産市場の大幅な変動や天災による被害、金融危機など突発的な外的要因により、不動産価値や金利が大きく下落することもあります。
その結果、空室が発生し、想定通りの賃料収入が得られなかったり、仕入価格より低い価格で売却することで「売却損」が発生することが考えられます。
このように運用で想定通りの利益が上がらなかったり、売却損が発生した場合、投資家への分配金が0円になるだけでなく、預けた資金も減額して返還(元本割れ)となり、投資結果がマイナスで終わる可能性があります。
不動産クラウドファンディングは少額で投資できるとはいえ、一定のリスクは理解した上で投資を行う必要があります。
元本毀損リスクを軽減する「優先劣後システム」とは
元本毀損リスクに関しては、多くの不動産ファンドにて「優先劣後システム」が採用され、一定の損失までは事業者側にてカバーしてくれる仕組みが設置されています。
「優先劣後システム」では、投資家たちから出資(優先出資)だけでなく、サービス運営元自らも出資(劣後出資)を行い、不動産を購入・所有・運用していきます。そして万が一、対象不動産の売却損などが発生した際には事業者による劣後出資分から損失分をカバーし、投資家たちの優先出資分は守られる仕組みとなっています。(この制度は元本を保証するものではなく、劣後出資金額分まで損失をカバーするものとなっているため、万が一、それ以上の損失が発生した場合には優先出資である投資家の元本が毀損します。)
例えば、1,000万円の不動産のうち、800万円分は投資家たちから資金(優先出資)を集め、200万円分を事業者が資金を出資(劣後出資)した際、仮に不動産の売却によって100万円の損失が発生したとしても、その損失は事業者の劣後出資200万円から被るため、投資家たちからの出資金は出資時と同じ金額が返還されます。
なお、優先劣後システムは元本保証ではないので、上記の例にて損失額が200万円を超えて発生した場合は、損失額の一部が投資家たちの優先出資から差し引かれ、元本毀損に至ることもあります。
※優先劣後システムはファンドごとに劣後出資比率が変わります。投資前にご自身にてご確認ください。
まとめ
当記事では投資家保護に重きをおく不動産クラウドファンディングサービス「ちょこっと不動産」についてご紹介させていただきました。
当サイトでは投資家の方たちがより自分に合ったサービスに挑戦できるよう、これからも各社の分析を行い、様々なコンテンツとして発信していきます。
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