不動産クラウドファンディングの投資案件には、主に先着式と抽選式の2つの募集方式が存在します。
それぞれにメリット・デメリットがあり、投資家の投資スタイルや資金管理の考え方によって適した方式が異なります。
本記事では、それぞれの特徴を深堀し、どのような投資家に向いているのかを解説します。
先着式(先着順方式)
先着式は、投資家が募集開始早々に先着順で投資額を決定する方式です。
この方式では、クラウドファンディングの募集が開始されると、投資家が順番に申し込んでいき、決められた募集金額(募集上限)に達した時点で終了となります。
特徴
・早い者勝ちで、投資上限に達した時点で終わる。
・短時間で満額に達する人気案件が多い。
メリット
・スピーディな資金確保が可能
⇒事業者側は短時間で資金調達を完了できるため、プロジェクトの進行がスムーズになります。
・投資家は即時投資判断が可能です
⇒投資家は募集開始後すぐに資金を投じることで、確実に投資できる可能性がございます。
デメリット
・人気案件は数秒で埋まることも
⇒人気のある事業者が提供する案件は、募集開始から数分、場合によっては数秒で満額に達することが多くなかなか購入できない。
・資金の流動性が求められる
⇒資金を常に用意しておく必要があり、機会を逃さないためには、他の投資先とのバランスを考える必要があります。
どんな投資家に適しているか
- 早めの情報収集と素早い判断ができる人
- 資金をこまめに管理し、流動的に動く人
- 競争率が高くても諦めずに挑戦できる人
抽選式(抽選方式)
抽選式は、一定の期間内に投資家が申し込みをし、その後、ランダムに抽選を行って投資家を選ぶ方式です。
投資希望者が多数の場合に利用されることが多く、募集が開始されてから一定の期間内に行う必要があります。
特徴
・募集期間中に申し込みを行い、締め切り後に抽選が行われます。
・抽選に当選した投資家のみ投資が確定します。
・申し込み時点では資金は拘束されず、当選後に資金が必要となります。
メリット
・公平な投資機会が得られる
⇒資金量や申し込みのタイミングに左右されず、すべての投資家に公平な機会があります。そのため、初心者でも安心して参加可能です。
・資金制限が少ない
⇒申し込み時点では資金が不要で、当選後に入金すればよいため、手元の資金を有効に活用できます。
デメリット
・当選しなければ投資機会を得られない
⇒倍率が高い案件では何度申し込んでも当選しないこともあり、資金を活用するチャンスを逃してしまう可能性があります。
・当選結果がわかるまで資金計画が立てられない
⇒当選結果がわかるまで、他の投資案件とのスケジュール調整がしづらくなる可能性があります。
どんな投資家に適しているか
- 競争が激しい先着方式に苦手意識がある人
- 落ち着いて投資したい人
まとめ
不動産クラウドファンディングの募集形式には、スピーディに投資できる「先着式」と公平性が高い「抽選式」の2種類があります。
それぞれの特性を踏まえ、自分の投資スタイルに合ったやり方を選ぶことが重要です。
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