不動産クラウドファンディング・オブ・ザ・イヤー結果発表

株式会社レプスが主催する「不動産クラウドファンディング・オブ・ザ・イヤー」が結果が発表され、表彰式が執り行われました。

不動産クラウドファンディング・オブ・ザ・イヤーとは

「不動産クラウドファンディング・オブ・ザ・イヤー」は株式会社レプスが運営する不動産クラファン比較サイト「ファインディングファンド」にて「第三者が客観的に評価する機会を用意すること」「広くメディアに取り上げてもらいやすい機会を作ること」を目的に創設されました。

一般社団法人不動産クラウドファンディング協会も協賛にて、より誠実で透明性が高く、ユーザーから多くの支持を集めているファンドが表彰されます。

不動産クラファン比較サイト「ファインディングファンド」

「不動産クラウドファンディング・オブ・ザ・イヤー」とは

※「不動産クラウドファンディング・オブ・ザ・イヤー」は株式会社レプスの登録商標です。

表彰の流れ・評価基準

「不動産クラウドファンディング・オブ・ザ・イヤー2024」は各サービスごとで2024年までに償還を終えたファンドの中から1ファンドのみエントリーすることが可能です。
エントリーされたファンドから「事業の透明性」「ファンドの安定度」「事業の独自性・社会貢献性」など複数基準にて審査委員による選考が進められます。
最終的にもっとも総合基準が優れているファンドを大賞とし、他にも各評価基準ごとに優れたファンドは部門賞とし、表彰が行われる流れとなっています。

アワード結果

2024年12月12日に「不動産クラウドファンディング・オブ・ザ・イヤー2024」の大賞、各部門賞が発表されました。

大賞

総合評価がもっとも優れていた以下の1社が選出されました。

CREAL(クリアル)

ファンド名

ミラッツ市川宮久保保育園

ファンド概要

認可保育所の開発を通じ、子育てしやすい環境整備への寄与を目指すESG不動産投資です。透明性の高さ、ファンドの安定性の総合評価はもちろん、保育園不足という社会・地域課題に対する貢献性が高いとして大賞に選出されたようです。

審査員コメント(一部抜粋)

  • 投資方針から物件廻りのデューデリジェンスに至るまで幅広く情報開示がなされており、透明性が高い。
  • 保育園という特殊なアセットであっても出口戦略が描きやすいスキームとなっている点も魅力。
  • 優先劣後割合は94:6程度と劣後出資が小さく、また開発型というリスクもある。
  • 運用期間と賃貸契約期間にズレがあり、その点についての整理や対応についての説明があるのが望ましい。

CREAL(クリアル)公式サイトはこちら

 

安定性・透明性賞

惜しくも大賞には届かなかったものの、ファンドの安定性や透明性が優れていた以下の2社が選出されました。

トーセイ不動産クラウド<TREC FUNDING>

ファンド名

TREC3号 区分マンションファンド浅草・月島

ファンド概要

不特3号・4号事業として倒産隔離型の不動産投資ファンドです。2.5年の運用期間を設定し、最適な市場価格で売却することで、最終的に想定利回りの1.5倍の分配利回りを実現しております。
REITのようなプロ向けファンドに近い品質で、ファンド情報の透明性や安定性の高いファンド設計が評価されたようです。

審査員コメント(一部抜粋)

  • 倒産隔離型、ノンリコースローン調達、優先劣後、複数物件組み入れ、バリューアップの上でexitなど、優れた商品性と感じる。
  • 特例事業スキームのユニークさやファンド設計方法も含め、お手本のような投資ファンドといえる。
  • 上場企業かつ私募REITもやってるため、社会的信頼が高く、各種情報開示がしっかりされていることも安心感がある。
  • 取得価格の根拠や売却想定価格の確からしさについて開示がされているとなおよい。
  • 社会貢献性があるファンドにも期待。

TREC FUNDING 公式サイトはこちら

 

エードMYバンク

ファンド名

エードMYバンク12号

ファンド概要

大手コンビニエンスチェーンへの賃貸契約により得た賃料収入を原資としたインカム型ファンドで、分かりやすいスキームと収益への蓋然性が高いとして、安定性が評価された受賞となりました。

審査員コメント(一部抜粋)

  • スキームがシンプルであり、相応な情報開示がなされており、投資判断を下しやすい案件と評価。
  • 鑑定評価額も下回っており、優先劣後割合80:20程度と劣後割合も高いため、相対的にリスクの小さいファンドと思われる。
  • サイト上での開示情報へアプローチしずらい。リスクについての記載が少しもの足りない。
  • ロードサイドの土地を貸すのみなので、社会貢献性・ユニーク性は低い。

エードMYバンク 公式サイトはこちら

 

社会貢献性賞

社会貢献性が優れていた以下の2社が選出されました。

利回りくん

ファンド名

犬・猫共生型グループホーム「わおん久喜」

ファンド概要

殺処分されそうな野良犬猫の救済と障がい者への支援という2つの軸で課題解決を取り組む企業とタッグを組んだファンドとなっています。開発型ファンドゆえに既存物件を対象とするファンドに比べ、リスクが高くなることから、安定性への評価が高まらなかったものの、社会貢献度の高さから当部門賞を受賞することとなったようです。

審査員コメント(一部抜粋)

  • 犬猫殺処分ゼロと障がい者支援という2つの社会課題に取り組むユニークな取り組みであり、福祉的価値が非常に高い。
  • 社会的意義は高いと評価できる。情報量は非常に多く、社会貢献度やストーリーもとても素晴らしい。
  • 開発型のファンドの場合、出口戦略に関する説明を相対的に詳しくほしいところ。特に事業主への売却案件となることから、利益相反性の説明に期待したい。
  • 開発期間中のリスク(パートナーの与信等)発生時の対応策について、周辺相場の情報などがあればなお良い。

利回りくん 公式サイトはこちら

 

GOLD CROWD

ファンド名

【再投資可能・利回り8.26%】サ高住ゴールドエイジエフ

ファンド概要

高齢者施設を対象不動産とする社会貢献度の高いファンドとなっています。投資ファンドとしての透明性に改善が残るものの、高齢者介護といった社会課題に対し、大きな貢献を果たしていることから当部門賞が送られたようです。

審査員コメント(一部抜粋)

  • 介護という日本の社会に必要不可欠なインフラを支えるという社会貢献度の高い商品。小口化普及に向けた先見性ある取り組み。
  • 対象不動産が介護施設であり、その立地やオペレーターの情報についてHP上に明確に開示されている。
  • 原資となる賃料収入に対する疑問や事業の運営持続性に対する情報が物足りない
  • 『擬制ファンドスキームにより賃料固定』という文言やスキームの説明において、一般にわかりにくく感じる部分があるためわかりやすい言葉での表現を期待。

GOLD CROWD 公式サイトはこちら

 

ファインディングファンド ユーザーズベスト

対象期間中に主催:ファインディングファンドに寄せられた出資者のクチコミを集計し、期間中ユーザーの支持を最も多く得ているサービスを選出します。

クチコミ集計対象期間 : 2023年12月01日〜2024年11月30日

クチコミ集計方法 : 期間中にファインディングファンドに投稿された出資証明クチコミにあるおすすめ度をもとに、その平均値が高いサービス5社を選定します。

受賞サービス一覧

 

サービス名クチコミ平均(件数)
なにわファンド4.74点 (84件)
みんなの年金4.53点 (125件)
まにわく4.48点 (131件)
わかちあいファンド4.41点 (187件)
くじらファンディング4.39点 (85件)

 

まとめ

不動産クラウドファンディング・オブ・ザ・イヤーのアワード結果はいかがでしたでしょうか。

今年は、長年の実績があり、業界での知名度も高いCREAL(クリアル)のファンドが大賞に選ばれましたが、ノミネート段階では、LEVECHY、らくたまといった新しいサービスも選出されていました。

ぜひ今後も各社にはアワード受賞を目指して、よりファンドの透明性向上や投資家保護に力を入れ、健全な投資マーケットが築き上げられることに期待したいですね。

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