先月15日に第1号ファンドの募集を開始し、公開後2時間で完売という人気ぶりを見せつけた融資型クラウドファンディング「バンカーズ」(https://www.bankers.co.jp/)。
1週間後に公開予定の第2号ファンド(https://www.bankers.co.jp/investment/investment_entry.html?fund_id=9)にも期待が高まる中、その運営会社である株式会社バンカーズ(https://corp.bankers.co.jp/)の代表取締役を務める澁谷剛氏へのインタビューを実施しました。
「バンカーズ」の事業化をサポートしたグローシップ・パートナーズ株式会社 代表取締役・松井晴彦との対談を通して、株式会社バンカーズ創業の経緯や澁谷氏のクラウドファンディングに懸ける情熱、サービスの特徴・優位性を投資家の皆様にお伝えします。
(左:澁谷剛氏 右:松井晴彦)
ソーシャルレンディング=究極のビジネスモデル
松井:澁谷さん、本日はよろしくお願いします。まず初めに、バンカーズ創業の背景を教えてください。
澁谷:よろしくお願いします。私自身、ソーシャルレンディング業界の大手企業から出資の打診があった2年前から、ソーシャルレンディング事業の可能性を検討し始めました。
それまではソーシャルレンディングへの深い理解がありませんでしたが、調べてみるとソーシャルレンディングは、リスク・リターンを十分に説明し、収益性と将来性を確認できれば資金を融通できると仕組みであることがわかり、魅力的なサービスであると思いました。
金融プラットフォームを運営するに際して、商品を多くラインナップすることに加え自らのバランスシートのダメージを防ぐという金融機関として大切なことがソーシャルレンディングならば実現可能です。
現在存在する中では究極のビジネスモデルであると確信しており、金融に携わってきた者として、参入する意義は大いにあると思っています。
加えて、弊社は金融のプロ人材がそろっているので、後発ですが十分事業推進できると思いました。
従来の間接金融は実績のない企業への融資が難しいですが、クラウドファンディングならそれができる可能性が広がります。
また、インターネット上で取引をすることで販売面のみならず案件の更新の部分においても圧倒的なコストダウンが図れるということはネット証券立ち上げの経験から知っていました。
販売コストがかからないソーシャルレンディングは魅力的で、コストの安さを投資家に還元できれば、金融商品の販売流通チャネルでもメインになれる可能性があると思います。
眠っている900兆円という巨額の金融資産を流通させるために、リスクマネジメントの枠組みをしっかりと作っていきたいです。
プロ向けの商品を、一般投資家に提供
松井:なるほど。ご自身のご経験を踏まえてもソーシャルレンディングは非常に価値のあるサービスであると判断されたのですね。
早速になりますが、融資型クラウドファンディングサービス「バンカーズ」の特徴を教えてください。
澁谷:大きな特徴は金融のプロフェッショナルの手によって商品を組成・販売している点です。
リスク分析できるメンバーも在籍しており、高品質なリスクマネジメントを実現可能です。
こうした基盤を活かし、今まで機関投資家やプライベートバンク顧客に販売されていた商品を販売していく予定です。
そのためにも、投資家に過度なリスクを負わせすぎないような商品設計を大事にしており、リスクやリターンを理解し納得した上で投資していただけるように努めてまいります。
適切に情報が開示されていなければ金融商品は営業マンの押し売りでは決して売れないし、投資家が自ら買いに来てくれるわけでもません。
だからこそ、投資家の皆様に納得して購入していただける魅力的な商品の組成をバンカーズでは目指しています。
そのために金融のプロを集め、リスクの分析を徹底した上で、投資家に情報開示するようにしています。
投資なのでリスクを完全になくすことはできませんが、弊社としてはそのリスクをいかにマネジメントしていくかに注力していきます。
これにより、それまで機関投資家に販売していたものと同じリスク・リターンの商品の販売ができます。
高品質なリスクマネジメントを実現する組織体制こそが最大の強み
松井:御社はリスク分析とマネジメントに強みを持っていらっしゃるんですね。
澁谷:例えばIPOの支援を行っていたメンバーの場合、リターンがゼロになる、あるいは倒産というリスクを含んだ新興企業のキャッシュフローを分析できるため、正確なリスク情報の開示ができます。
さらに今後、地域の金融機関と連携していくことで、リスク最小化のお手伝いまで踏み込めると投資家の皆様に高いリターンをお返しできると思います。
松井:それだけ専門性の高いメンバーがそろっているのですね。金融のプロフェッショナルで構成されているという御社の組織体制について詳しく教えてください。
澁谷:弊社はデットファイナンスとエクイティファイナンスそれぞれの分野で経験を積んできたメンバーを擁しています。
デットファイナンスの環境が悪化している昨今の状況下では、エクイティ資金を補完する事により安心できるデットファイナンスを行う必要があると考えています。
この体制により、コーポレートファイナンス全体の戦略を見ながらアドバイスと商品組成ができます。
松井:そのような万全ともいえる態勢を整えた上で先日第1号ファンドを公開されていましたが、投資家の方からの反響はいかがでしたか。
澁谷:思いの外、投資家の皆様にご好評をいただきまして、その人気ぶりに驚きました。
積極的にプロモーションできていないにもかかわらず、ありがたいことに2時間で完売という結果となりました。
それだけ期待していただいているのだと思い、今後もそれにこたえられる商品を創っていきたいです。
第1号ファンドはその特性上ポピュラーなものだったので、まだ弊社ならではの強みを発揮できていませんでした。
今後は我々のポテンシャルを最大限に生かした商品を組成できればと考えています。
それが実現できれば、ソーシャルレンディングに興味のない方々にも投資していただけると思います。
投資家、資金調達先企業、プラットフォーマーのそれぞれが利益を享受できるのがソーシャルレンディングだと思っており、プラットフォーマーとしての理想的な在り方を今後も追求していく所存です。
松井:第1号ファンドが好評だったということで私もうれしい限りです。
さて、今後の御社の展望についてですが、例えば規模や組成商品についてはどのようにお考えですか?
澁谷:ファンドの募集残高を重要なKPIの1つとしています。
金融庁に求められる品質水準を満たそうとすると業務コストは高くなってしまいます。そうなると必然的にファンドの運用資産残高を大きくする必要があります。
その損益分岐点は400億円ですが、2年で達成したいと思います。
それを実現するために、地銀に限らずノンバンクの企業の資金調達ラインになりたいと思います。
そうした優良なネットワークを活用すれば、大きな残高を創れると思います。
また、プロジェクトファイナンスの経験のある者が在籍しており、その関連事業で残りの残高を創出できると自負しています。
ソーシャルレンディングによる、金融の民主化の実現
松井:目標達成への目算がついているということですね。それでは最後になりますが投資家の方々へのメッセージをお願いします。
澁谷:バンカーズでは、既存のクラウドファンディング・ソーシャルレンディングでは提供できなかった選択肢を提供できると思います。
ソーシャルレンディングにより、金融を民主化することが我々のミッションです。
ソーシャルレンディングの門戸を全ての事業会社に開けば、安全なファクタリング金融を普及させることができます。
ゆくゆくは企業が持つ全てのアセットのマネジメントを弊社がソーシャルレンディングでの商品化を通じて担いたいと思います。
今後も新しい取り組みが進んでいくこの分野で弊社は勝負していきます。
松井:バンカーズさんほど大きな理想を掲げて事業を運営している事業者さんはいらっしゃらないと思います。これからが楽しみですね。本日はありがとうございました。
【株式会社バンカーズのビジョン/ミッション】
・経済発展に貢献する総合金融プラットフォームの実現
・全ての企業が直接金融を利用できる環境構築
・テクノロジーを活用した投資リスクの最小化とリターンの最大化
・全ての投資家が正しくリスクとリターンを判断できる情報提供態勢の構築
【株式会社バンカーズ 会社概要】
バンカーズは、貸金業者として46年の歴史を有する泰平物産株式会社を母体とし、2019年に株式会社バンカーズ・ホールディングの100%子会社として現社名に変更。
第2の創業期として、銀行、証券、ノンバンク、IT業界での経験を有するメンバーが参画し、「その投資は、日本の未来へ」をフィロソフィーとし、経済発展に貢献する総合金融プラットフォームの実現を目指して、2020年10月21日に第二種金融商品取引業登録を完了し、このたび融資型クラウドファンディングサービス「バンカーズ」を開業しました。
金融商品取引業者名:株式会社バンカーズ
本店等所在地:東京都千代田区麹町2-12-1 VORT半蔵門 8F
代表者:代表取締役 澁谷剛
登録日:2020年10月21日
第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第3216号
貸金業:関東財務局長(13)第00077号
一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
日本貸金業協会:協会員番号 002411号
貸金業法 指定信用情報機関:株式会社日本信用情報機構
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