投資における面倒な手間や大きなリスクを省きたければほったらかしましょう。
突飛に聞こえるかもしれませんが、投資をしたらリターンがもらえるまで待つだけというほったらかし投資の手法がいくつか登場しています。
この記事ではほったらかし投資の種類や方法、メリット・デメリットについて解説していきます。
ほったらかし投資とは?
ほったらかし投資とは、投資における資金運用の手間やコストを省いた簡単な投資を指す言葉です。
また、ほったらかし投資は投資額も非常に少額であることが特徴です。
ほったらかし投資は、投資初心者との親和性が高く、投資とはどのようなものかを理解するのに最適です。
確かに少額での投資の場合、大きなリターンを期待することはできませんが、お小遣い程度のお金であればほったらかし投資によって十分に確保できます。
預金しているよりも多くの利回りを得ることが可能なため、投資の玄人の方でも余剰資金をこうしたほったらかし投資に回すケースがあります。
ほったらかし投資の例
ほったらかし投資をする手法はいくつか存在しますが、この記事では代表的な手法4つご紹介します。
・融資型クラウドファンディング
・投資信託
・つみたてNISA
不動産クラウドファンディングとは、従来の不動産投資と異なり、インターネットを介してある物件を不特定多数の人々からのお金で不動産を購入し運用するクラウドファンディングです。
通常の不動産投資と同様、投資家はリターンとして賃料収入と売却益を得ることができます。
不動産クラウドファンディングは、不動産特定共同事業法(不特法)の規制の対象で、不動産ファンドを小口債権化する手法がとられており、融資型クラウドファンディングの不動産の案件とはその性質が異なります。
価格変動がなく、住所を参照しながら手軽に安心して投資できる点が人気を集めています。
融資型クラウドファンディングとは、投資家と借り手をインターネット上でマッチングするサービスのことで、通称ソーシャルレンディングとも呼ばれています。
融資型クラウドファンディングでは、投資家はまず融資型クラウドファンディング事業者のサイト上で口座を開設し、投資したい案件を選んで、一口一万円から投資をし、資金の運用に応じて、償還金(元本)と借り手から事業者への手数料を引いた分配金(利回り)を合わせた額をリターンとして受け取ることができます。
海外での融資型クラウドファンディングは、P2Pレンディング(個人間融資)も該当しますが、日本では不動産案件や再生可能エネルギーなど、事業に対する投資に限られています。
投資信託とは、投資した資金を投資の専門家に託して代わりに運用をしてもらう金融商品です。専門家は投資家から募ったお金をもとに様々な金融商品を目利きして投資します。
投資の成功の暁には、投資家は投資した額に応じた配当が得られます。
結果的に投資信託のお金も増え、投資家のお金も増えるという仕組みです。
投資信託は、一口一万円どころか100円という超少額から始めることもできます。
また、金融商品の選択も運用もプロに任せることができるため、まさしくほったらかし投資と言えるでしょう。クラウドファンディングと異なり、投資信託は途中解約が可能である点も特徴です。
つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、利用者の半数が20~30代の若年層です。
投資で得られた利益に対して年間40万円までが非課税となります。
つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、非常に利用しやすいです。
しかし、つみたてNISAは株式投資信託の商品が中心で、対応する商品は投資信託と比べて約160本と限られていますが、どれも金融庁の定める要件をクリアしたもので、初心者であっても商品を選びやすくなっています。
つみたてNISAは毎月決まった額で投資をします。
このため、従来の資産運用と異なり、まとまった大きなお金は必要ありません。
ほったらかし投資のメリット・デメリット
少額投資が可能かつ運用の手間の削減がほったらかし投資の特徴ですが、投資家にとってはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ほったらかし投資のメリット
投資したらあとはリターンを待つだけ
ほったらかし投資は、投資家が主体的に首尾一貫して自分の投資した案件に関わるようなものではありません。することといえば口座開設と入金ぐらいのものです。面倒ごとをすべて肩代わりしてもらい、リターンを受け取るだけでよいのです。価格変動を気にする必要ももちろんないため、エネルギーを全く必要としません。
少額から投資が可能
かつて、投資をするには莫大な資産が必要でした。しかし、本記事で紹介したほったらかし投資の手法はすべて、一口一万円あれば案件に投資することが可能です。投資にリスクがつきものであるということは承知の上でも、万が一のことを考えるとやはりリスクを低減したいのが人間の性であり、特に初心者にはその傾向が強いとは思います。そういった意味でもほったらかし投資はビギナーとの親和性が非常に高いと言えます。
高い利回りが期待できる
利回りの高さも特徴です。国内銀行の預金金利は軒並み0.01%と非常に低いですが、ほったらかし投資の場合は5~10%の高い利回りを期待できます。
ほったらかし投資のデメリット
高いリターンを期待しづらい
ほったらかし投資はどちらかといえば少額での投資に向いているので、高いリターンを期待しづらいです。高い金利が得られるといっても、ほったらかし投資で高額な利益を得るためには、大きな投資が必要です。リスクとリターンは比例するため、高額なリターンを期待する場合にはFXなどレバレッジの効く商品に投資をしましょう。
コストが発生する場合がある
投資信託の場合、運用はプロに任せるため、運用する人等に対して費用を払う必要があります。
かかる費用は、「販売買付手数料」、「ファンドの管理費用(含む信託報酬)」、「信託財産留保額」です。
信託財産留保額:投資信託を信託期間の途中で換金する際の証券売却にかかるコスト
ファンドの管理費用(信託報酬を含む):投資信託の運用費
販売買付手数料:投資信託を購入する際に必要な手数料
しかし、クラウドファンディングの場合は手数料等の費用は掛かりません。
元本の保証がない
投資型クラウドファンディングや投資信託では、元本が保証されていません。
投資したお金の運用がうまくいかず、元本毀損をした場合、投資した金額は返ってきません。投資にはリスクがつきものであるということを覚えておきましょう。元本割れリスクを低減したい場合には、少額での投資をおすすめします。
まとめ
この記事ではほったらかし投資をするための方法や、そのメリット・デメリットについて解説してきました。
ほったらかし投資は若年層の人や投資初心者にはもってこいの投資手法です。「投資って実際どうなの?」「投資を始めようと思うけどあまり大きなリスクを背負いたくないな…。」「然程儲けなくてもいいから早速投資を始めたい!」このような人たちにとっては、本記事で紹介した投資を試してみることで簡単に成功体験を積むことができると思います。
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すぐにほったらかし投資をスタートしましょう。